メーカーも見放した。編集ソフトELWIN・J-POWER  お使いの正規ユーザーにソフトの延命の参考になればと情報公開します。

何の得にもならないことをどうしてやるのか。

パソコンのソフトを購入するとき、そのソフトの使用期限を気にすることは通常ありません。一般的にそのソフトの機能が現状に合わなくなり、もっと機能の良いソフトを購入することにより、古いソフトは使わなくなっていくのが一般的です。
もう一つに使用パソコンのOSが新しくなったために動かなくなるパターンです。この場合ほとんどのメーカーではソフトのバージョンアップと言う事で、新 OS に対応したバージョンを無料あるいは有料で提供するのが普通です。ところが、ここにあまりにもすばらしいソフトであったため、いまだに需要があるのに、バージョンアップも行われず。開発費用が採算に合わなくなるので何の対策も取られないまま使用できなくなるソフトがあるのです。
ソフトを購入した顧客はあきらめきれずに、自分たちで工夫に工夫を重ね、懸命に延命策を探しています。そんな姿を見ていると、だいぶ前に引退した元技術者として何か力になれないかと思い探ってみました。

技術的ではない問題点

ソフト開発元が権利を放棄していなければ、勝手に解析したり改造してはならない。これはよくわかるのですが、それならば正規購入者にそれなりの対応をしてほしいものです。何の説明もなく自然消滅的に対応窓口が無くなりそのソフトのことすら話題にも上がらない最早文句の一つも言えるところすらない。
これでは、あまりにも酷いのではないですか、日本のユーザーはおとなしすぎるのではないですか。
かって、adobe社のCS2が古いことを理由に再認証がとれなくなり、ソフトの再インストールができない状態になった時、ユーザーからの要望に応じてインターネット上に再インストール用のプログラムとID番号を公表したことがありました。これにより大勢のユーザーが救われたものです。
ここまで期待はしていませんから、せめて自分たちの工夫で延命させている人たちの邪魔だけはしないでほしい、つまり、知らないふりをしていてほしいと思います。

現在お使いの編集機(ELWIN)の種類を特定する

現在お使いのバージョンやOSにより対策方法が異なりますので、その辺の整理をすることから始めます。
編集ソフトのバージョンは大きく分けてVer9とVer10のどちらかです。
その中の細かなバージョンは通常ですと随時バージョンアップが行われているはずですので最新バージョンはVer9.01とVer10.02のはずです。
ここで、Ver9は本来OSがWindows NTでプリンタードングルが付いているはずですが、Windows XPでプリンタードングル付きのモデルが存在します。これは、Ver9のインストールディスクがそのままWindows Xpでもインストールできた関係で存在しているのではと推測します。
Ver10はWindows XpのパソコンでUSBドングルが付いているはずです。

下の図によりご自分の編集機の種類の番号を特定してください。 (図を拡大するには図の上でマウス右ボタンで「新しいタブで画像を開く」をクリックしてください。)



☆現在の編集機の状態が①の場合
パソコンの使用OSがWindows NTである。
Windows NTパソコンで今はこのOSがインストール出来るパソコンは現役では存在しないと思います。もし現役で使っている人がいたとしても修理は不可能です。

☆現在の編集機の状態が②の場合
使用パソコンのOSがWindows XPでプリンターポートにドングルが取り付けてある。
Windows Xpパソコンはまだ記憶に新しいパソコンで現役で使っている人もいると思います。ただし、このころのプリンターポートが実装されているパソコンはさすがに、ほとんどないと思います。ドングルがプリンターポート用ですのでこのポートが絶対に必要です。USB⇔プリンターポート変換アダプターではドングルは認識しませんので使用不可です。この場合も修理はほぼ不可能です。
もし、あったとしてもこの時代にはインストールディスクが配布されていません。再インストールは販売店が行っていましたのでインストールディスクが無ければインストールする事ができません。

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☆現在の編集機の状態が③の場合
編集ソフトのバージョンがVer10の場合はWindows Xp用にバージョンアップしたものでドングルがUSBドングルです。各プログラムはほとんど変わりなくバグ取り程度のようです。大幅変更になったのがドングル確認に行くタイミングが変更になってVer9が立ち上げの時1回確認に行くだけに対して、Ver10は各プログラムがすべてドングル確認に行くようになっています。(逆に立ち上げの時には確認に行かない。この変更があったからこそプログラムの修正なしでも延命できる肝の部分です。たぶんプログラムを組む人の温かい気持ちの表れではないでしょうか。とにかく感謝です。)
この為Windows Xpパソコンを始めwindows 7でもwindows 8でもwindows 10でもインストールの時プログラム互換性アシスタント(後のインストールのところを参照)を使えばインストールが可能です。
まだのようでしたらぜひ挑戦してください。

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☆現在の編集機の状態が④か⑧の場合
今のところの最終目標ですので、まだ当分の間使えるでしょう。

☆現在の編集機の状態が⑤か⑥の場合
なるべく早く⑤の場合は⑥か⑦に・⑥の場合は⑦に変えておけば安心です。
変更方法は後で述べるインストールの方法を参照してください。

なお、「今でも編集ソフトを使っている人のサイト」からジャンプしてきた方は編集ソフトを今でも使っている人へ戻るをクリックしてください。

自分の編集ソフトの種類と環境が把握できましたか?
それでは次からそれぞれの解決方法を上げてみます。

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ここからの作業はWindows 10パソコンに編集ソフトVer9をインストールする方法です。Ver10 USBドングル付きをインストールするなら「Windows 10パソコンにELWIN Ver10.02をインストールする」をご覧ください。

編集機の延命方法を紹介(インストールの方法)

先ずは①と②の場合は取り合えず⑤の状態にしましょう。
開発者の怒りを買わないために、この延命策は正規購入者でないとできない方法を探りました。
なお、プログラムには何の変更も加えていません。


◎編集機が①・②の状態を⑤の状態にする
(Windows XPパソコンでプリンタードングルなしの状態で編集ソフトVer9を起動させる)
①・②の人はパソコンが壊れたら修理はできませんのでそのまま終わりになる危険な状態です。とりあえず⑤の状態にしてから余裕をもって⑦に移行してください。

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必要なもの
1.WindowsXP がインストールしてあるパソコン

2.PROX ELWIN XV(Ver10)インストールディスク(これはVer10の購入者には必ず配布されたものです。)
 もしもらってなければ、元販売業者にもらってください。

3.PROX ELWIN (Ver9)がインストールされているパソコン
 現在ELWIN使用中のパソコンの中「各種設定ファイルの内容をそのままコピーするため」

4.このソフトがないと仕事にならない人
 このソフトの良さが分からない人は使わなくてよい

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前準備


ELWIN(Ver9)がインストールしてあるパソコンの「PWIN_DTP」フォルダーをUSBメモリーか外付けHDDなどにコピーしてください。
コピーしたPWIN_DTPフォルダーの中の「startup.dll」と「epsfont.inf」ファイルの2個を削除してください。
「ここからが重要」からジャンプしてきた方はここをクリックして戻ってください

次に普通にVer10をインストールしてください。
インストールが完了したら、新しくできたフォルダー「PWIN_DTP」の中に前準備でコピーしたすべてをコピーしてください。

Windows Xpのユーザー名は「Administrator」は最初からありますので、それ以外の例えば「DTP」などを作っておいてください。
編集ソフトを起動するには、「Administrator」以外のユーザーで立ち上げてください。
これで正常に編集ソフトはドングルなしで立ち上がります。この状態が⑤の状態です。
なお、この⑤の状態では環境設定の参照先フォルダーは変更できません。

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◎編集機の状態が⑤・⑥の場合⑦に変更する
(Windows 10パソコンで編集ソフトVer9を起動させる)
編集機が⑤の状態はOSがXPですのでウイルス感染が怖いです。なるべく早く⑥か⑦に移行したいところです。新たにパソコンを購入するならやはり⑦に移行すべきでしょう。

必要なもの
1.Windows 10パソコン
 Windows 10パソコンではOSが32Bitと64Bitがあります。現在では64Bitがほとんどですが、できれば32bitOSが良い 64bitOSだとインストールできないソフトがあります。例えばoffice2003やAcrobat7はダメです。それからEPS出力が出来なくなります。Acrobatは8を使う事にして、EPSファイル出力は使わないでPDF出力にするのであれば64Bitの方がメモリーが増やせて処理速度が速いです。



Windows10 ver2004以降では64-bitOSでは不具合が生じています。



このパソコンにAdobeソフトなど新しいバージョンのプログラムをインストールするつもりなら、これからのことを考えてEPSファイル出力を犠牲にしても64ビットOSの方がメモリーが増やせるので良いのではと思います。ただし、32ビット用の古いプロぎラムを走らせるつもりなら細かな異常が発生する危険があります。

パソコンは中古でよければ信頼の富士通製でもこの程度の値段で入手できます。一度やってみるしかないでしょう。



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2.⑤の状態のパソコンの「PWIN_DTP」フォルダー丸ごとのコピー
  USBメモリーにでもコピーして置いてください。(何も変えないで丸ごとコピー)
  注意 ⑤にする時とは違う

windows 10にインストールの方法

新しい情報は「今でもELWINを使っている人々へ」を参考にしてください。

以下の記事は古い情報です。Windows10 Ver2019より前のバージョン用です。

PROX ELWIN XV(Ver10.02)インストールCDをセットして「setup.exe」を実行させる。
この時ユーザーアカウント制御が起動して「次の・・・・・コンピュータへの変更を許可しますか?」と聞いてくるので「はい」をクリックする。
「このOSにはインストールできません」と表示されるので「OK」を押す。 
セットアップは終了してしまいます。
  
もう一度CDの「setup.exe」を実行する
 この時もユーザーアカウント制御が起動して「次の・・・・・コンピュータへの変更を許可しますか?」と聞いてくるので「はい」をクリックする。
 
 
「このOSにはインストールできません」と表示されるので「OK」を押す。
  
 
 
   
 
 
 
 
「プログラムの互換性アシスタント」が表示されるので、「互換性の設定を使用してインストールする」を選ぶ。
この時もユーザーアカウント制御が起動して「次の・・・・・コンピュータへの変更を許可しますか?」と聞いてくるので「はい」をクリックする。
 


インストール画面が表示されるので、「次へ」をクリックする。
 
 
 
 
 
 
  
 
使用許諾契約が表示されるので「はい」をクリックする。
 
 
 
 
 
 
ユーザー情報入力画面が出るので入力して「次へ」をクリックする。
 
 
 
 
 
 
インストール先の選択画面が表示されるのでそのまま「次へ」をクリックする。
 
 
 
 
 
 
コンポーネントの選択画面が表示されるのでそのまま「次へ」をクリックする。
 
 
 
 
 
セットアップステータス画面が表示されるので終了するまでしばらく待つ。
 
 
 
 
 
インストールの完了画面が表示されるので「はい、今すぐコンピュータを再起動します。」をクリックして「完了」をクリックすると再起動されますのでインストールは完了です。
 
 
 
再起動後の表示されるディスクトップには編集ソフトのショートカットが出来上がっていますが、この時点ではまだ編集ソフトは起動しません。
 
 
 
 
編集ソフトの付属プログラムもすべてのアプリの中のPROXELWINの中に登録できています。(Ver10のものですのでVer9にはないものも含まれています)
 
 


ここからが重要です。
 
インストールが完成したら
予めUSBメモリーにコピーしておいた⑤の状態の「PWIN_DTP」フォルダーの中身をすべてを(前準備で作成したものです) 新しくできた「PWIN_DTP」フォルダーの中に置換コピーしてください。(コピーの途中で置き換えてコピーするか置き換えないでパスするかを聞いてきます。)
同じファイル名が多くありますので、必ず全てを置換コピーをしてください。これでVer9.01がインストールされたことになります。
編集ソフトを起動すると起動画面はVer10のものになりますが、立ち上がるプログラムはVer9です。
 
 
編集ソフトの設定を好みに設定する。
このままで基本的には動作しますが、次の設定をすると使いやすくなります。
☆ELWIN基本設定
編集ソフトを立ち上げる
「表示」→「パレット」→「コード表示パレット」をクリックして表示させる
  その他のパレットは必要に応じ表示させてください。
 
 
 
☆環境設定
「ファイル」→「全般」→「線種なしを破線で表示する」にチェックを入れる
 
 
 
 
 
 
 
 
 
☆ページファイル挿入機能を使うための準備
Acrobat Distiller をインストールして「ページファイル挿入」機能を使うためには必要なので Cドライブに「temp」フォルダーを作る。
 「コンピュータ」→「ローカルディスクC:」を開いて空いているところでマウス右ボタンを押してメニューから「新規作成」→「フォルダー」を選びフォルダー名にtempと入力してからエンターキーを押す。
 
ここまでで、基本的には編集ソフトは動きますが、一緒に使っていたAdbe 関連のソフトも最新バージョンに入れ替えれば問題なくインストールもできるのですが、あの当時相当無理して購入したIllustratorやPhotoshop・Acrobat pro・マイクロソフトのofficeなどもインストールできればと思う人も少なくないと思いますのでいくつかのソフトをWindows 10にインストールすることにも挑戦して見ました。
必要な方は参照して見て下さい。

Windows 10にAdobe CS2をインストールする
Windows 10にAdobe Acrobat Pro 8をインストールする

ページファイル挿入機能(PDFファイル取り込み)を使う
編集ソフトでページファイル挿入機能を使う場合は当然 Acrobat Proがインストールしてないとできませんがインストールするだけではだめなんです。もうひと手間必要です。
編集ソフトをインストールするとできるフォルダー「PWIN_DTP」の中にある「AcroSet.exe」を一度だけ実行してください。ただし、このプログラムはユーザー名「Administrator」でないと実行できないように設定されているためユーザー名「Administrator」でサインインし直してください。
しかし、Windows 10ではユーザー名「Administrator」は通常無効に設定されていますのでそのままではサインイン出来ません。そこで、次のようにしてAdministratorを有効にしてください。

ユーザー名 Administrator を有効にする方法

「スタートボタン」の上でマウスの右ボタンをクリックすると表示されるメニューから「コンピュータの管理」をクリックする。





「コンピュータの管理」→「ローカルユーザーとグループ」→「ユーザー」の中の「Administrator」をダブルクリックすると「プロパティ」が開きますので「アカウントを無効にする」のチェックを外して「OK」をクリックする。


「スタートボタン」をクリックすると一番上に表示する現在のユーザー名をクリックして表示される登録ユーザー名の中から「Administrator」を選択する。




ユーザー名「Administrator」で立ち上がります。初めて立ち上げるとwindows 10へようこそから始まるので少々付き合ってやってください。

なお、ユーザー名 Administrator は必要なくなったら無効にしておいてください。

↓Windows 知っていると便利な豆知識を紹介しています。↓





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