パソコンが故障しても困らないバックアップの方法

パソコンを何年も使っていると必ず故障を経験するものです。この時、データはバックアップが取ってあっても色々なソフトや、各種設定など長年使い慣れた状態に戻すのはなかなか大変なことです。
個人のパソコンでも大変なのに仕事に使っている場合などを考えると、この事による時間の損失は大変なものになります。
近頃のOSはOS自体にバックアップ機能が色々揃っているので、ある程度設定している人は多いと思いますが、いざ故障と言う時そのバックアップ方法で本当に大丈夫でしょうか。
私は仕事がら故障したパソコンの復元を頼まれることが多いのです。そこで感じたことは、データのバックアップを取っている人は多いが、システムイメージのバックアップまで取っている人は少数派です。それもほとんどが自動バックアップだけですので、いつからおかしくなったかがはっきりしなことも多くどの復元ポイントに戻しても何かしらおかしなところが残ってしまい、結局OS自体の再インストールを行う事が多いです。
Windows 7以降ではバックアップ設定が行われていないと注意を即すメッセージが表示されたりするので、見覚えのある人も多いと思います。しかし、この設定がなかなかハードルが高く、うまく働いているパソコンが非常に少ないのが現状です。自動バックアップを設定してある人は今すぐバックアップが正常に行われているか確認をしてください。「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「ファイルのバックアップまたは復元」の項目で「前回のバックアップは正常に完了しませんでした」となってたりしませんか。これでは、もしもの時には復元はできません。
そこで、完璧な復元をするためのバックアップの方法を考えて見ます。次にいくつかの方法を上げてみたいと思います。


このサイトの図形の上でクリックすると図が拡大表示されます。戻る時は拡大表示の右下の×をクリックしてください。

◎Windows 標準の自動バックアップ

Windows に標準で用意されている(コントロールパネルのシステムセキュリティの中のバックアップ)バックアップと復元は比較的簡単に使えるバックアップです。
問題は、バックアップ先をどう確保するかです。標準で設定されているバックアップでバックアップ先の必要容量は(システムイメージも含める)1回で50GB以上が必要です。定期的にバックアップを取ることになりますので、200GB位ではすぐ一杯になり、容量が足りないと古いバックアップから削除されてしまいます。こんなことから現在のバックアップ媒体は外付けハードディスクを選ぶことになると思います。

楽天市場で外付けハードディスクを検索するならここ
Amazon市場で外付けハードディスクを検索するならここ

なぜいくつものバックアップが必要かと言うと、OSなどに問題が発生した時立ち上がらないなどのすぐ気が付く症状なら、バックアップで前回立ち上がった時の状態に戻す機能が役に立つのですが、圧倒的に多いのが何か様子がおかしい程度の症状から始まり気付いた時には、重大な異常が発生していると言った場合です。この場合は、どの時点に戻ればよいのかはっきりしません。1か月以上前に戻らないとならないことも良くあるのです。この時自動バックアップでは、異常のある時点でもバックアップが行われてしまいますから、戻っても症状は改善されません。
今まで自動バックアップで行われたバックアップに復元した経験のある方で、復元できなかった経験のある人も非常に多いのではないでしょうか。

この方法で最も問題になるのが、ハードディスクの故障で交換した時の復元です。
ハードディスクを交換したら、リカバリーディスクにより OS の再インストールを行う事になるのです。要するに買ってきたばかりの状態には復元されますので、いちからソフトを入れたりドライバーを入れたりしなければなりません。
自動バックアップにシステムイメージを含めておけば、ハードディスクの壊れる直前の状態に復元できる可能性はありますが、壊れる直前の状態はもはや何らかの異常が続いていたことが考えられるので復元してみると何らかの異常がある場合が多いです。

自動バックアップの方法について詳しく知りたい方は「自動バックアップの方法」を参考にしてください。

◎システムイメージの作成

正常な状態の時のシステムイメージを作成しておく方法です。手動でシステムイメージデータを外付けハードディスクに作成しておけば、いつでもこの状態に戻すことができます。
ただし、システムイメージは一つのドライブに一個だけ保存できるもので、同じドライブに自動バックアップを行うと最新のシステムイメージに書き換えられてしまいます。先にも述べましたように自動バックアップが同じドライブ上に設定してあると、常に最新のものに書き換えられてしまうので、もし、異常な状態でバックアップが実行されていればシステムイメージも異常な状態の物がバックアップされていると言う事になります。
これを回避するには、手動で作るシステムイメージデータは専用のドライブに作らなければなりません。
ひとつのハードディスクをバックアップに使うなら、パーティーションを分けておかなければならないと言う事になります。

手動でシステムイメージを作る方法は「システムイメージの作成方法」を参考にしてください。


◎1台の外付けハードディスクで両方のバックアップを行う方法

先に紹介した2つのバックアップを取っておけば、ほとんどの事態に対応できると思います。この場合ハードディスク1台で両方のバックアップを保存しておくために、パーティーションを区切って領域を2つにしなければなりません。
近頃のハードディスクは、容量がどんどん大きくなっていますので、最低でも2TBぐらいはあると思います。実際にはこんなに必要ないのですが値段がほとんど変わらないのでこの位の物でもいいと思います。

2TBのハードディスクだとしたら、200GBと1.8TB(1,800GB)に区切って200GBの方を手動のシステムイメージの領域・残りを自動バックアップとその他のデータ用に使えば良いと思います。

外付けハードディスクのパーテーションを作るなら「外付けハードディスクのパーテーションの作成」を参考にしてください。

↓美しい白いホットプレート↓





    パソコンの完璧なバックアップ方法へ戻る
    Windows 豆知識へ戻る


inserted by FC2 system