新しいWindows 10パソコンを今までのネットワークに接続すると他のパソコンが見えない。

既存のネットワークでWindows 7パソコンをWindows 10にアップグレードしたり初期のWindows 10パソコンを繋いでいる場合。何の問題もなく使っていたのに新しいWindows 10パソコンをネットワークに繋いでみるとネットワーク一覧に自分のパソコンしか表示されないと言う事が近頃発生しています。

当然、ネットワーク共有センターの共有の詳細設定では、ネットワーク検索を有効にしてあることが前提です。


この現象はすべてのWindows 10パソコンで出るものではなく、初期のWindows 10をWindows updateでアップデートしたものでは、ほとんど問題なく表示できているのですが、一度システムの初期化を行ったり新しいパソコンを導入した時に問題になるのです。(Windows updateでは前の状態が維持されるようです。)

結論から言えば、サーバーメッセージブロックプロトコルバージョン1.0、以後 SMBバージョン 1 が削除されていることが原因です。
このSMBv1.0はたびたび脆弱性が問題になりその都度パッチをあてがう事で対処していたのですが、Windows 10ではSMBv2やv3が搭載されているので、v1については搭載しないことになったようです。

古いシステムではSMB1.0を使わなければならないことがあるので、この場合はSMBv1.0を有効にしてください。

Windows 10でSMBv1.0を有効にする方法

コントロールパネルの表示方法を小さなアイコンに切り替えて「プログラムと機能」を選択する。
コントロールパネルの表示の仕方は「windows 10コントロールパネルの表示方法」を参照してください。

「Windowsの機能の有効かまたは無効化」を選択する。




バージョン1803の場合は「SMB1.0/CIFSファイル共有のサポート」にチェックを入れるだけで「OK」をクリックすれば、プログラムがインストールされて「再起動」を要求してくるので再起動してやれば有効になります。
しかし、この機能は一定の間使わないと自動で削除されてしまうので、もし、再び表示されなくなったらこの個所を確認してください。

バージョンが1809の場合「SMB1.0/CIFSファイル共有のサポート」にチェックを入れて、右の + をクリックして表示される[
「SMB1.0/CIFS自動削除」のチェックを外しておけば自動で削除はされません。

ただし、SMBv1.0はやはり脆弱性があることには変わり有りませんので、できるだけ古いシステムを一新しSMB1.0は無効化できるようにしたいものです。

これで、ネットワークのパソコンは見えるようになったわけですが、もう一つ問題があるのです。見えているパソコンをクリックするとエラーが出て共有フォルダーが見えないことがあるのです。
この場合「Win10 Ver1809で共有フォルダーが開けない時の対策」をご覧ください。


   Windows 10困った時の豆知識へ戻る
   Windows 10のアップデートでの問題点へ戻る

inserted by FC2 system