Windows 10パソコンを既存のネットワークに接続した時起こる問題点の対策

Windows 10パソコンは半年ごとに大幅なアップデートを繰り返しています。そのたび細かな問題が色々クローズアップされていますが、その中でも既存のネットワークに新規に追加した時起こりやすい問題点について調べてみました。
今までのネットワークにはWindows 7パソコン・LinuxOSを使ったNASや、サーバーなどが混在していることが多いのでそんなネットワークに新規でWindows 10パソコンを追加したらどんなことが起こるのか実際に実験してみました。
新規追加のパソコンは、今後購入するパソコンのほとんどを占めると思われるものを選んでみました。

OSはWindows 10 Professional 64bit Ver1809です。今までのバージョンの中でネットワーク接続では一番問題が起きやすいと思われるので実験に使用しました。

ネットワークは社内ネットワーク(プライベートネットワーク)で、ドメインに参加せず、パスワードを設定していない従来から良くある小規模のネットワーク設定です。

ネットワークに接続してみる

ネットワークに接続する方法は従来のWindows 7パソコンと同じく「ネットワーク共有センター」の「アダブターの設定変更でIPv4接続のIPアドレス・サブネット・デフォルトゲートウエー・DNSなどを設定する。
「共有の詳細設定の変更」で「ネットワークの検索」と「ファイルとプリンターの共有」を有効にして、「パスワードの保護の共有」を無効にするという設定を行います。
ここまではWindows 7パソコンと同じですから問題ないと思います。

それでは、この設定を行ってネットワークを見てみましょう。ほとんどの場合、自分のパソコンとルーターとプリンターしか見えないのではないでしょうか?


この原因は、Win10 Ver1709以降でネットワークプロトコルのSMB(サーバーメッセージブロック)のバージョン1(以後SMBv1と称す)がインストールされなくなったためです。Windows updateでVer1709以降になった場合は、前の状態が保存されているのでインストールされている状態が保持されます。ただし、使われない時間が15日間以上(電源が入っていない時間は省く)続くと自動的に削除されるようになっていますのである日突然他のパソコンが見えなく事が起こります。

これは、セキュリティーの問題でSMBv1はもう使わないことが推奨されているからで仕方ない事なんですが、この為に他の古いシステムのパソコンをすべて設定変更する必要があるので、早急に対策ができるのであれば良いのですが、実際にはそうもいきませんので、あくまで応急処置としてと言う事で、SMBv1をインストールする事にします。
その方法は、「windows 10 でSMBv1.0を有効にする方法」を参照してください。

SMBv1をインストールして、ネットワークを見ると他のパソコンがWindows 7と同じように表示していることと思います。しかし、その内のどれかのパソコンをクリックして共有フォルダーを見ようとすると中にエラーが出て表示できないパソコンがあると思います。
この原因は悪意のあるコンピュータにユーザーがゲストとして接続してウイルスに感染することを防ぐため新設された機能で、接続するコンピュータ側にこちらのユーザー名パスワードが設定してないと接続できないつまりゲストとしての接続を許可しないと言う機能のためです。
しかし、社内ネットワークで接続するコンピュータがはっきりしているのであれば、この機能はOFFにしても良いのでないかと思います。ただし、セキュリティー上はやはり、ゲストアクセスを禁止するのが一番安全と言う事になります。

ここでも応急処置として、今までのように自由にアクセスできるようにするには、レジストリーの書き換えが必要になります。
その方法は、「windows 10パソコンでゲストログオンを許可する方法」を参照してください。

これだけのことを行えば、Windows 7パソコンと同じように既存ネットワークに接続できると思います。

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